震災を共に乗り越えてきたお友だちや、支えてくれた家族、支援してくださった方々へ感謝のきもちをみんなで書き出し、伊藤英樹先生が想いをまとめて完成した「一緒」の歌詞。

 

私はこの歌詞を拝見した時に、校庭では今でも仮設住宅があり以前の様には遊べない事や、海岸には津波が来て大切なものが流されてしまった現実がある中で、その過去を受け止めながら、支えてくれた人たちへの感謝の気持ちで前に進んでいるんだなと、前向きな気持ちにはっとしました。

 

小学校6年生が家族へ対して「めんどういっぱいかけたけど 大きな愛を感じていたよ」とは。なかなか言えない事だと思いますが、本当に素晴らしいですね。彼らだからこそ言えることなのかもしれません。

 

ありがとうや、嬉しい、辛いなどなど…言葉の持つ意味が深くて、素直な歌詞の中に沢山の気持ちが込められているなと思いました。

この深い歌詞に曲をつけることはとても悩みました。

 

何度も何度も歌詞を読み返し、その言葉や風景に合うメロディーをすくい集めました。

どれだけ長くなっても良いから、こどもたちの想いをそのままに、歌詞を削らずにいこうとおもっていました。

 

なので、合唱曲としては長いですが…6分を越える曲となりました。

こどもたちに曲を聴いてもらって、良いって思ってもらえて初めて完成したことになりました。

 

卒業式前日に初めてこどもたちが歌う姿をみて感無量でした。もうレクチャーなんてものはなく「伝えたい人に想いを届けるように歌ってください。」とお伝えすることくらいでした。
そして当日。緊張もあった中でしっかり前を向いて歌いきる6年生の姿を見ながら横でピアノを弾きました。
たくましく、輝いていました。
私はこの感動的瞬間に立ち会えて本当に幸せでした。

そしてこどもたちの想いが形になるお手伝いをさせていただいて、最高に幸せでした。私にとってもずーっとずっと宝物。これからも私を導き、私を支えてくださるのではないかと思っています。
そしてこどもたちの心にいつまでも寄り添い響く歌でありますように。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   いつも いつも いっしょだよ